タイ映画: 2007年3月アーカイブ

マスコミ試写でペンエーグ・ラッタナルアーン監督の「インビジブル・ウェーブ」を観た。

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(C)2006, INVISIBLE WAVES B.V.

前作「地球で最後のふたり 」に続き、クリストファー・ドイルカメラ。主人公浅野忠信がマカオ→香港→プーケット島と移動する一見オレが好きそうなロードムービーなのだが、なんと! カメラが閉塞的でずっと暗くて狭い船室や安宿の客室やら、旅行者が喜びそうな観光地の絵は一切無し! おまけに銀幕全面が海面という水平線すら見せてくれないカットが二回もあり、気分はどんよりだよ! いやその絵がダメだって言ってるわけでなくて、良い意味で裏切られたって感じ?

分かってるって! 映画の文法的に、つまりそれが主人公の内面を表現してるわけだろ? そこがイイんだろ? でもさぁー、暗すぎるよ! 最後で、主人公キョウジは報われたかもしれないが、観客は、少なくともオレは報われなかったぞ。まぁ、オレは罪悪感とかウダウダ考えるタイプの人間じゃないってのがデカイかな。この映画、どういう人がジャストフィットするんだろうか気になる。インテリとか? 

好きか嫌いかと聞かれれば好きな映画の部類に入るんだけど、まあ、もし深夜テレビでやってたらつけっぱなしにして、パソコンやりながら見るタイプの映画だな。BGV的な。というか原作の小説の方、読んでみたい。あと「地球で最後のふたり 」もっかい観たい。「わすれな歌」最高!

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